≪視力回復手術経過報告≫

『料金が高い』『怖い』などと思いながらも遂に視力回復手術を受けました。
術前・術後の経過を報告します。
(2004年7月1日手術)


●術前・術後の視力●

術前 : 両目とも0.1以下
(30歳、メガネ歴15年)

術後 : 右目1.5 左目1.0
(術後6年経過)


●手術の種類●

フレックスPRK


●手術費●

50万円


●手術を受けた病院●

銀座スポーツクリニック (旧東京八重洲クリニック)


●視力回復手術について●

現在行なわれている視力回復手術は、
『レーシック』、『レーゼック』、『PRK』の3種類が主で、
使う機械や手法の違いから更に細分化され、
それぞれ一長一短の特徴を持っている。

私が受けた『フレックスPRK』は、『PRK』の進化型で、
『術後1週間でボクシングの練習を再開できる』
という回復力の早さや、刃物を使わず全ての作業を
レーザーで行うという点が大きなポイントとなった。

視力回復手術を一言で説明すると、角膜の厚みを減らし屈折率を変えるというもの。
減らす量は数十ミクロンで、ポイントとなるのはその人の角膜の厚さとなります。

角膜の厚さには個人差がありますが、もとの視力が低ければ低いほど
多めに角膜を削る必要があり、一度削ったら二度と戻りません。

角膜が薄くなりすぎると視力が大幅に低下する危険性があるため、
充分な厚さが確保できない場合は手術を受けられませんが、
角膜の厚さが充分であれば再び視力が落ちても再手術を受けられます。

一般的には、手術1〜2回分の角膜の厚さがあるそうです。
角膜の厚さは、医師の診察で簡単に分かります。

手術は、ほとんどの作業を機械によって行なうとはいえ、
人間の判断に委ねられている部分もあるので、
判断ミスがある場合も稀にあるし、行なった手術が患者の眼球に
不向きであったために予定よりも視力回復の度合いが低かったり、
乱視が悪化する場合もあるそうだが、失明するような事はないようである。

ちなみに、視力1.5の人が回復手術を受けても、
視力が3.0になったりはしないそうです。


●術後日記●

手術前に2度クリニックへ行き、角膜の厚さや眼球機能の検査・
カウンセリング等を受ける。(無料)

手術後3日間(当日含まず)は仕事を休むように勧められた。
受けた手術は『フレックスPRK』。


●手術当日(7/1)
午前中は仕事をして午後2時にクリニックへ。
眼球の直前検査をして手術室へ入る。

手術台に横になり、まず右目から。
瞬きをしないようにまぶたを固定する器具を付け、
点眼麻酔を数度に分けて行う。
麻酔が効いてきたら、レーザー照射を3度に分けて行なった。

一回目:角膜の上皮を蒸発させるための照射(約20秒)
二回目:角膜を削るための照射(約20秒)
三回目:削った表面を整えるための照射(約10秒)

右目が終わったら、左目も同じ作業。
手術中の痛みは全く無いが、目は見えているので、
レーザー照射による光の飛び散りようなものが見え、恐怖感がある。
レーザーの『パチパチパチ』という音と、こげる臭いもする。

手術後、両目に保護用コンタクト(度はナシ)を装着。
その時点で0.6くらいの視力が出ているような感覚だった。
(計測はしていないが、術前より明らかに見える)

レーザーの照射時間は片目につき1分ほどで、
他の作業はほとんど無かったので、手術はすぐに終わった。

手術後、10分ほどの休憩をして、痛み止めの目薬と抗菌目薬、
睡眠薬を受け取って帰宅。
『帰宅途中に保護用コンタクトが外れないように注意してください』
との注意を受ける。

外へ出ると、陽の光りが非常にまぶしく感じた。
また、コンタクトが外れないようにとの配慮から、出来るだけ目を
開かない状態で移動しなければならず、とても不便。

『帰りの切符等は手術前に手配しておくべきだった』と後悔した。
(付き添いの人がいればより安心)

帰宅後、睡眠薬を飲んですぐに眠る事を勧められているので
(麻酔が切れるとかなりの痛みが出る)
渡された睡眠薬を飲んだのだが、気持ちが高ぶっていて寝付けない。

そうこうしているうちに麻酔が切れ、たまねぎを切った時のような、
沁みるような目の痛みが強烈に出て、目を閉じていても涙がぼろぼろと
出てどうしようもなくなり、痛み止めの目薬をさした。

目薬をさすと痛みはほぼなくなり、
睡眠薬をもう一度飲んで何とか眠った。

痛み止めの目薬は回復を遅らせるので、
できるだけ使わないようにと医師から注意を受けている。

翌朝目を覚ますと、昨日のような痛みはなくなり、
保護用コンタクトのゴロゴロとした不快感だけとなった。
保護用コンタクトは、3日後に外してもらう事となっている。


●2日目(7/2)
朝起きてみると、目やにが沢山出ていてびっくりした。
(手術後にはある事らしい)
痛みは止まったが、コンタクトに不慣れなため、着用感が不快である。

視力は出ているが、ぼんやりと霞がかっていて見づらい。
光がまぶしく感じられ、活動は不能。
目をつぶって時間が過ぎるのを待つしかないが、
睡眠薬も相変わらず効かず、ヒマ地獄に陥った。

家の中の移動程度ならそれほど問題は無い。


●3日目(7/3)
痛みは無いが、コンタクトの異物感が不快。

だいぶ視力も出てきたので、
『もう保護コンタクトは不要じゃないか』と思い、
クリニックへ1日早く行ってコンタクトを外してもらうと、
すぐにあの沁みるような痛みが襲ってきた。

慌ててもう一度コンタクトを入れてもらう。
(新しいコンタクトを入れ直したので、幾分すっきりした)

視力は日増しに上がってきているが、まぶしさと見えづらさは
まだだいぶあり、積極的な活動はできない。


●4日目(7/4)
保護用コンタクトはそのままだが、
視力もだいぶ出てきて痛みもないので、活動は可能。
時々、コンタクトが外れそうになってピリッと痛み、イライラする。
仕事に戻るにはまだ不安。


●5日目(7/5)
朝、クリニックへ行って保護用コンタクトを外してもらう。
前回ほどではないが、若干のチリチリ感と、視界のぼやけが残る。

数値としては両目で1.0くらい出ていて、
術前より確実に見えるのだが、まだぼやけが残っているため、
近くも遠くも同様に見づらい。

特にパソコンやTV画面、携帯電話の画面を見るのが辛く、
午後から会社に行ったが仕事にならなかった。

また、左右の目に回復差があり、それも見づらさの一因となっている。
目の反応にもっさり感があり、疲れやすく乾きやすい。
会社を休んでこの日も家で寝ているべきだった。


●6日目(7/6)
まだぼんやりした感じが残っていて(手ブレ写真のような感じの視界)
TVやパソコン画面、携帯電話の画面を見るのが辛い。

痛みは全くないが、目が乾きやすく、目を動かすと
引っかかるような感覚を感じる事がある

僅かであるが、昨日より見えるようになっているようだ。


●7日目(7/7)
左右の目に回復差があり、回復の度合いもまだ完全とは言えない。
(右目の回復が遅い)
パソコン画面や携帯電話の画面を見るのが辛い。
目が疲れると、乱視のように物が2重に見える。

朝より夕方のほうが良く見えるようで、回復感はある。
ストレスはまだ高い。


●8日目(7/8)
左目に比べ右目の回復が遅い。
医師には、
『完全に視力が落ち着くまでに1〜3ヶ月かかる』と言われているが、
これからしっかり回復してくれるのか少し不安になってきた。


●9、10日目(7/9、10)
富士登山へ行く。
登山のような大きなものばかりを見る環境であればストレスは全くない。


●11、12日目(7/11、12)
8日目あたりから変化が感じられない。
TV画面・PC画面を見る時や、字の読み書き時にストレスを感じる。
右目と左目の視力がアンバランス。
PC画面を見ていると目が疲れやすく、視界がぼんやりとしてくる。
これ以上回復しないのか、とても不安。


●13日目(7/13)
変わらず。
近距離も遠距離も、同じようにぼやけがある。
視力自体は出ているので、メガネを装着しても効果はナシ。

●14日目(7/14)
クリニックへ行って定期検査。順調に回復しているとの事。
右目が見づらいのは、手術の反動で遠視状態になっているから、
と説明を受けるが、どうも違う気がする。
しかし、『今後2週間のうちに落ち着く』という言葉を信じて
今は様子をみるしかない。


●15日目(7/15)
少しずつ良くなっているような、変わらないような...
左目は良く見えるのだが、右目がどうもきっちり見えない。


●21日目(7/21)
左目はほぼ完璧、右目はまだブレる。
ほんの少しずつ良くなってきているような感覚はある。

視力検査をすると、右が1.0、左が1.2、両目で1.5。
手もとより遠くの方が見やすい。


●23日目(7/23)
右目のブレが、軽減されてきているような感覚がある。
目も疲れにくくなってきた。
まだ完璧とは言えないが、仕事も問題なくこなせる。


●25日目(7/25)
『よく見えるなー』と感じることが多くなってきた。
徐々に回復してきているため、突然ドーンと見えての感動
というものは無かったが、よく見えるのは確かだ。

まだ左目の視力に右目が追いついていない感じだが、
普段ストレスを感じたり疲れたりすることはほとんどなくなってきた。
現段階での満足度は85点。


●27日目(7/27)
実は右目も充分に視力が出ていた。
それなのに何故見えづらかったのかというと、右目だけ、視力が
悪かった頃の焦点の合わせ方を今も自然としていたからである。

意識した事がなかったので気付かなかったのだが、
利き目の左目は、その場その場で焦点をあわせているようで、
右目は、それまでの生活の慣れで焦点を合わせているようだ。

意識して焦点を合わせようとすると、しっかり見える。

意識しなければならないのは煩わしいが、それもそのうち安定するだろう。
という事は、視力回復手術は成功だったのだ。


●30日目(7/30)
ぼやけや二重に見える事はほとんど無く、ストレスもほとんど無い。
時々見えづらい瞬間もあるが、右目の焦点も自然に合うようになってきた。
良く見えて楽しい毎日。満足度90点


●33日目(8/2)
ストレスなし、快適。
左右の視力もバランスがとれて、焦点もきちんと合っている。
左右とも1.0〜1.2が見えるようになった。
満足度98%(両目1.5が出れば100%)
視力回復手術を受けて本当に良かった。


●42日目(8/11)
1ヵ月後診断にクリニックへ行った。
『まだ、夜に信号を見ると光がにじむでしょ』
と言われた。
確かににじむが、そんなものかと思っていた。
僅かなことだが、それすらももう暫くでなくなるそうだ。


●49日目(8/18)
予想だにしなかった事だが、右目の視力が左目を越えた。
左目の視力が少し落ちたのか?
とにかく右目は良く見える。
(両目での視力 1.5)


●65日目(9/3)
細かい文字を見続けると眼が疲れてぼやける。
メガネをかけていた頃より疲れやすいようだがそれほど気にならない程度。
左目の視力が一時期より下がったかも?

視力が極端に変化すると、体に拒否反応が出て元に戻ろうとすると聞いていたが、
そのせいなのか、なんとなく視力が安定していない感覚がある。
だが、現時点では良く見える。


●108日目(10/16)
手術当初は右目の回復が今一つだったのだが、今では右目の方が良く見える。

今日は3ヵ月後検診で、視力を計測すると、
『両目視力2.0』と計測された。

バックライトが明るくてとても見やすい計測表だったから
そんな計測値が出たのだろうが、
実際は、右1.5、左1.0、という感じ。

両目とも0.1以下だった視力がここまで回復するとは。


●1年後
視力回復手術から1年が経過。
最近受けた視力検査の結果は右1.5以上、左1.5。
視力検査表はバックライトが明るく見えやすいものだったので
そういう数値が計測されたのだろうが、実質で言うと
右1.5、左1.0、ぐらいだと思う。

所感は、『快適そのもの』。
スポーツをするにも何をするにも本当に快適だ。
違和感も何も無く、手術当初は目が疲れやすかったが、
今はそれもなくなり安定した。

平日は毎日8時間以上、仕事でパソコン画面を見続け、
ボクシングをやっているので、目やその周辺にパンチを食らう事も
あったが、視力の低下はなかった。


●6年後
全く問題なし。
自分も身の回りの人も、蟹之介がメガネをかけていた時の憶はもうない。
パソコンに向かう仕事でそこそこ激務だったりするので、若干左目の視力が
落ち始めているような感じが時々するが、視力トレーニングをすると持ち直す。

※視力トレーニング・・・
眼前数センチ→遠方数十メートル先を素早く100回ほど焦点を合わせる運動
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