<一眼レフってどうよ?>

『一眼レフの描写力は圧倒的』
そのイメージを拭いきれず2008年の春に初めてデジタル一眼レフを購入。

それまで4年間愛用していた普通のデジカメ・カシオ【エクシリムEX-P600】
もなかなかの実力だったが、やはり描写力では一眼レフにはかなわなかった。

しかし、手放しでオールオッケーと言えない部分があるのが一眼レフ。
これから購入を考えている人の参考にでもなればと思うので、
その辺にちょっと触れてみようと思います。


●一眼レフのメリット

何と言ってもその表現力。
立体感、色の再現性、細部までの忠実な描写など
通常のデジカメと比べると大幅な実力差があります。

一眼レフの実力の根源は、コンパクトタイプのデジカメに比べ10倍以上大きい
イメージセンサーに因るところが大きく、コントラスト(明暗差)の高い被写体や
高感度(高ISO)での撮影にも力を発揮する。

また、足まわりも
・起動が早い
・電源の持ちが良い
・連写能力が高い
といった快適性を持ち、
・レンズの交換ができる
・各種マニュアル設定が可能

という自由度も併せ持っています。


●一眼レフのデメリット

一眼レフならではのデメリットも何点かあります。
機種によって差はあるかもしれませんが、
すべてを完全にクリアしているカメラは無いと思います。

@重たい、デカい

最大の弱点がこれでしょう。
普通のデジカメが100〜200g台の大きさなのに対し、一眼は小さなタイプでも
本体だけで400gほど、電池やレンズを付ければ600gぐらいに達します。
小さなタイプでなければ1kgオーバーもザラ。
旅行なんかではとにかく邪魔くさい。

ガタイが大きいと機動性が損なわれるばかりでなく被写体に対して
『撮ってるぞ』という威圧感を与えてしまい、自然な様子を撮りづらくなります。


A取り扱いが難しい(知識が必要)

一眼レフカメラは、車に例えるとマニュアル車。
オートで撮影もできますが、それでは本来の実力を出し切れません。

せっかく高いお金を出して購入し、その重さに耐えて持ち歩いているのに
ずっとオートで写真を撮っているのは完全なる宝の持ち腐れで、
そもそも一眼を持つ意味はないと言えます。
頑張ってマニュアル撮影に挑戦するべきものです。

誰が撮っても簡単かつ平均的な写真が撮れるのが普通のデジカメ、
大きなホームランを打つパワーはあるけど腕がなければ
三振を量産してしまうのが一眼レフ。
良い写真を撮るためにネットで色々調べてみたり
設定を変えてたくさん撮り比べてみたりという研究心は必要です。


B精密機械ゆえの繊細さ

ピントを合わせるという一作業を考えてみただけでも、
カメラがどれだけ精密な機械なのかが想像できます。

蟹之助が購入したK20Dは出荷状態でやや後ピン(ピントがやや後ろにずれる)、
同時に購入したタムロンのレンズはだいぶ前ピン(ピントが前にずれる)の状態...

本体がプラス、レンズがだいぶマイナス、
合わせるとちょっとマイナスのピント(前ピン)という状態。
この段階では本体の後ピンに気付かずA16の前ピンだけだと思っていました。

続いて購入したレンズ・ペンタックス55-300はジャストピント、FA43はちょい後ピン。
こうなってくると何が正しくて何がピントずれを起こしているのか判断が難しく、
上記判定はそれぞれのサービスセンターでのチェックで知り得た結果です。

他の家電製品では考えられない事ですが、一眼レフカメラは購入と同時に
サービスセンターに持ち込んで各種チェックをしてもらうのが常識らしいです。
また、使っているうちにずれが生じたりするので定期検査も必要です。

ピントの他にも、一眼レフは構造的にレンズ交換時にゴミが侵入しやすく、
イメージセンサーに付着すると写真にポツポツが写り込む問題を抱えています。

最近の機種はゴミ取り機能が付いているのでだいぶ改善されていますが、
症状がひどくなった場合はサービスセンターへのクリーニング依頼が必要です。

こんな感じで、メンテナンスフリーのカメラは無いと思った方が正解ですが
購入後一年間は保証が付いているので無料でチェック・調整してくれますし、
メーカーのアフターサービスは大変良いです。



C交換レンズについて

一眼レフは基本的にレンズ別売りです。

レンズは安いものなら数千円、高いものは百万円を越えるものもあり、
大まかに分けると、
・焦点距離(画角)
・絞り値(明るさと被写界深度)
・ズームと単焦点
・レンズそのものの大きさ
という部分に違いがあります。

一つ言えるのは、あらゆる場面でオールマイティに使えるレンズというものは無く、
適材適所での使い分けが必要だということです。

また、レンズは使用せずに置きっぱなしにしているとレンズそのものにカビが生え、
クリーニングに数万円かかる場合があります。
(安いレンズなら実質買い換え)
カビの発生を防ぐ保管BOXも売られています。


....とこんな感じで何かと手間のかかる一眼レフ。
ただ、一度手にしてしまうとその魅力に心を奪われ、
多少の事は気にならなくなる場合がほとんどです。
最近は動画も撮れるようになってきており、これまた面白い映像が撮れます。

『記録』以上の意味を持つ写真を撮る。
それはどんなカメラでも可能ですが、一眼レフなら可能性がぐっと広がります。

普通のデジカメが必要な場面もあるので、2台体制が吉ですね。